第2エードを過ぎ、15km近く上ってやっと平坦なところに来た。
みんなとは離れてしまったので、自分のペースで快調に飛ばす。
第3エードから、このレースの為に特別利用許可の下りた林道コースを走り
入笠山を中心に周回する。
長い下りと上りが連続するテクニカルなコースだ。周囲には選手がいなくなってしまったが
ペースが合うGIANTのおじさんライダーと抜きつ抜かれつのバトルを楽しむ。
後方からスタートしたので、前のライダーをどんどんパスできる。
身体は辛いけど、楽しくて仕方がない。
路面はウェットからドライ、マッドな所まで目まぐるしく状況が変わる。
また雨が振ってきた。谷から風が吹き上げてくる時もある。
まさに大自然を満喫するアドベンチャー!
第4エードまでいいペースで走ることができた。
エードポイントで食べたチョコとカリントウには助かった。
持って来たパワーバーはのどを通らず、
パワージェル、チョコ、カリントウで体力を回復させた感じだった。
最後に富士見パノラマ名物のダウンヒルCコースがあるので
35km地点の第5エードは通過。
しかーし。第5エード直後にきつい上りがあった。
これがかなり長い。もうバイクに乗れないほどきつい。雨もかなり強くなってきた。
バイクから降りようとした瞬間、両太ももがつった。うわっ?! 動けないっ!!
ストレッチし、ゆっくりバイクを押す。足が痛くて押しも辛くなってきた。
まだまだ上りが続く。どんだけ上んだよ!
ペダルを止めた時点で疲労のピークになってしまったようだ。
やっとの思いでダウンヒルの入口、ゴンドラが見えて来た。助かったぁ。
ここからはダウンヒルCコースをハイスピードで下りる。
Cコースは何度か走ったことがあるけど、こんなコンディションはないぞ!
狭いコースの中央が川になってる…。慎重にハンドリングしないと一発で吹っ飛んでしまう。
泥だらけで視界の悪い中、集中してコースを選んでかっ飛ぶ。わーお! めっちゃたのしー!!
MTBはこれだからやめられない。
ゆっくり下りている前のライダーたちが道を譲ってくれた。
お礼を言いながら、20人くらいパスできた。
Cコースの後半、水たまりの中にあった木の根にひっかかり大転倒。
幸い周囲には誰もいなく、身体もバイクも何ともない。
そして 4時間58分。
最後の気力を振り絞りゴールゲートをくぐることができた。
つづく。